「健康線」
毎月手相について書いています。今月は健康線です。

健康線とは
小指の付け根あたりから出発して手の中央に向かって伸びる線(紫線)です。
先月は財運線を説明しました。財運線とはどこから出発しても小指に向かって伸びる線です。
財運線は、お金を使う、貯める、事業や商売の才能、その場の空気や相手に合わせてとっさに対応できる知恵や機転などを表します。
健康線は、現在の健康状態を表します。
出発点がちがうと意味がちがいますので、注意深く見る必要があります。しかしなかなか見分けがつきにくいです。
財運線は1本だけで出ていて、太くてまっすぐなことが多いです。
健康線は何本も出ていて、細くて弱々しいことが多いです。くねくねと曲がっている、途切れ途切れになっていることが多いです。
しかし不良線の財運線と健康線はよく似ていますので、やはり出発点をよく見るべきです。
健康線は現在の健康状態を表す線ですから、薄くなったり、濃くなったり、変化しやすいです。体調不良の警告として現れます。
「健康線」という名前がついているのですが、健康線がないほうが健康です。
「病弱線」という名前にしたほうがよいように思います。
健康線はないほうが健康ですが、それでも図のように、小指の付け根から出発し、まっすぐに手首に向かって長く伸びているのは、実際はさほど頑強な体質ではなかったとしても、現在はかなり強い体質になっています。
しかし感情線(黒線)の下から頭脳線(緑線)あたりまでしか伸びていない短い健康線は胃腸が弱い、もしくは体質が弱いことを表します。
切れ切れの健康線はとてもよく見かけますが、やはり胃腸が悪いとか、体質が弱くなっているという意味です。
波のようにうねった健康線は肝臓や腎臓などの内臓機能が弱っているといわれています。
小指の付け根で、小さく二股や三股になっている健康線は、日常的に疲れがたまっていて、それが原因で気力や体力が急速に衰えていく警告です。老化が早まるという意味もあります。
さらに健康線上に星や鎖状や島などのマークが出ていると、より意味を強めますので注意がいります。
健康線もしくは健康線から伸びた枝線が、生命線を横切るのは重大な健康障害を表すといわれていますが、実際には見たことはありません。
手相で健康状態を見るには、健康線だけでは判断できません。
手の血色、生命線、頭脳線、感情線といった三大線、爪の状態、すべてを総合的に見る必要があります。
手の血色がよく、三大線が良線であれば、健康線が出ていてもあまり気にすることはありません。
ちなみに、生命線とは、生命力の強弱、心と体の健康、遺伝的寿命を見る線です。
事故や災害による死亡、自殺、長年の不健康な生活習慣による病死といった事態が起こらなかったとして、生きることができる限界寿命を示す線です。
実際の死亡年齢を予言するものではありません。
手全体に細い線が無数にあると、環境や人に影響をされやすく、ストレスを抱えやすいです。
さらに頭脳線が細い鎖を編んだような人はたいそうデリケートで、神経質です。
こういった人は健康線が出やすい傾向です。
また健康線といっしょに親指の付け根から生命線に向かってまっすぐな線が伸びている人は、慢性的な胃腸の不調を抱えている人です。
しかし手相で健康状態が悪いと出ていても、重大な病やましてや死などの不吉な予言ではありません。
自分の手が自分に向けて、物の考え方や生活改善をするようにメッセージを送っているのです。
自分の手を自分が恐れることはありません。
最後まで今月の占いをお読みくださってありがとうございます。
来月も手相についてお届けしますね。
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緑先生